ブログ(Blog)のようなもの
GBA | PCソフト | PCハード | RC | SPAM | その他 | 一総通 | 一陸技 | 危物消防 | 情報処理 | 航空通 | 開発 | 電気主任 | 電通主任
本家の開発が進んでいませんが、その理由には仕事が忙しい、他の趣味も忙しい、国家試験受験の勉強のため忙しいなどがあります。挑戦する(した)資格は次の通りです。ツッコミに書き込めないときは「掲示板 雑談スレッド」でお願いします。
2007年12月28日(Fri) 第2種電気主任技術者
_ [PCハード] 新PC完成
5年近く使ってきたPCですが、中には10年近いものもあり、老朽化で故障が懸念されるものや新しい技術に対応していない(例えばDual Core系など)事などで一気に新調することにしました。一気にする意味は、ある程度特性をそろえておけばOSセットアップの労力を軽減できる、PCに故障が生じたときに融通が利くなどがあります。新調するPCは次の用途で使用します。メールやインターネット閲覧、エクセルやワードや住所録などの事務、プログラム開発、ハードウェア設計、開発のデバッグ作業など、DNSやメール・Web・メールサーバ。これらの用途を考えると次の要求事項を考えました。
- パフォーマンスは最高を目指す必要はない
- 高い稼働率を必要とする(信頼性が高く、故障時間は短く、メンテナンスのしやすさが重要)
- 陳腐化をなるべく遅らせたい(5年やできれば7年くらいはもって欲しい)
- 静音化を目指す(現在のPCは結構うるさく開発・集中の邪魔)
これら方針から部品の選定は次のようにしました。
- ケース
古いPCから引き継いでも良かったのですが、古いPCが稼動させながら組み立てたいのと、古いケースはエアフローのことはあまり考えられていないので全て新調することにしました。メンテナンスのために奥まったところから作業台まで運ぶことが多いのでできるだけコンパクトで軽量が良いので、アルミ製のミニタワーにしました。DiracのDRGR-R12Sを使用しました。 - CPU
基本は安定性重視なのでIntel系です。しかし、開発品のAMD系不具合調査のために1台はAthron64 X2とします。 - メモリ
安定性重視でセンチュリ製としました。32bit系OSで使用するPCは2GB、64bit系は4GBとしました。特にVirtualPCを多用するつもりなのでできるだけ多く載せたいところです。 - M/B
安定性重視ならIntelのを思ったのですが、PCI-Xが必須でそれなりの入手製、機能等を考えるとASUSしかなさそうです。以前、ASUSのM/Bを使っていたのですが、数年で壊れてしまいました。そういうことがあり若干心配していたのですが、故障の原因を調べてみると電解コンデンサのパンクでした。現行のは日本製コンデンサを使用して寿命を改善しているそうですし、ASUSは老舗ですので今回は期待することにします。 - HDD
何と言っても稼働率を悪くし致命的な損失を出す可能性の高いデバイスです。そういうことから、ハードウェアRAIDは必須と考えています。安価なRAIDカードは結局のところソフトウェアRAIDをやっていることが多いので注意が必要です。ソフトウェアRAIDはRAID0ではそれなりに意味のあることですが、安定性を考えた場合あまり期待できません。特に不良セクタがあったりするとフリーズしたりします。というわけで安定性重視で3wareの9650SE-4LPMLを使用することにしました。また、メンテナンスも必須なのでHDDリムーバブルラック(エンクロージャ)も用意しました。肝心のHDD本体は、安定性重視なのですが、どうせ壊れるものですので保証の長い(5年)Seagate製の320GBを使用しました。 - CPUクーラーやFAN等
冷却装置は静音化に重要な要素ですが、CPUクーラーは電源のFANを利用できるFANレスタイプをケースFANは12cmの低回転タイプを使用しました。具体的には、CPUクーラーはSilverStoneのNITROGON NT06-Liteで、FANはKAZE-JYUNIのSY1225SL12SL(500rpm)やSY1225SL12L(800rpm)を使用しました。 - 電源
安定性重視なのですが、電源もHDDの次に良く壊れます。電源のFANもよく経たりますかね。安定性についてあまりよくわからなかったのですが、電源はケース内のエアーフローに重要な役割を果たしますし、静音の鍵を握ります。よって、大径FANで静音重視を探していたら、14cm FAN搭載のEVER GREEN(HuntKey)の500Wクラスの電源を選びました。 - VGA
現在は液晶ディスプレを使っていますのでDVI-D接続で、アナログ性能に気を使う必要が無いので適当にメジャーどころを使えばよいかなと考えました。3D性能はそれほどヘビーなゲームをするわけではないですが3Dのゲームを全くしないというわけでもないので、3D機能の中間ぐらいの性能を求めることにしました。また、静音にもこだわっていますのでファンレスで高性能なものを選べばちょうど良いと思います。しかし1台はLinuxサーバでありせいぜいXで動作を確認できる程度でよいので安いVGAを選びました。メジャーどころといえばATI RADEONかnVidia GeForceですね。一応この両方を使ってみることにしました。
■写真
どんな具合に仕上がったのか写真を。携帯電話で撮ったので写りが悪いです。
外観もなかなかうまくまとまったと納得しています。このアルミ製のガンメタ色はなかなか気に入っています。内部もSATAのおかげでまあまあまとまっています。今となっては当たり前ですがUSBやIEEE1394、ヘッドフォンなどフロントアクセスは便利ですよね。
■組み立てのポイントなど
このDirac R12Sというケースはアルミ合金製を使用しますので、ネジの締め方や締め過ぎに注意する必要があります。これに失敗すると、アルミケース側のネジの溝を破壊することになります。私は締め過ぎには注意していたのですが、ネジ締め初期段階でドライバを使ってしまい多少抵抗があったのに回してしまい1箇所ネジの溝を壊してしまいました。ですので、完全にネジがはまるまで手で回した方が良いです。また、最初から製造段階のネジ締めで壊れていたと思えるネジ穴も1箇所ありました。壊れた部分は基本的にミリネジなので手持ちのナットで対処しました。
またこのケースには12cm FANが装着されているのですが、デフォルトのエアーフローが変です。3つのFANが装着されており、前面下部、側面後方下部、上面後部にあります。前面は吸気、上面も吸気、側面排気になっています。これでは、自然な対流、熱い空気は上に昇るということに反するフローになります。また、VGAにファンレスを使用するなら直接空気を当てたほうが良いです。そういうことから、前面は吸気、側面も吸気、上面は排気に変更しました。排気が足りないような気がしますが、この他に電源が強力に排気してくれます。このケースの良いところは、電源の更に上にFANが取り付けられることです。普通はこの部分に熱気が溜まってしまい結構熱くなってしまうのですよね。
マザーボードはASUSのP5E WS ProfessionalやM2N32 WS Professionalを使用したのですが特に問題も無く取り付けられました。CPUも問題ありません。しかし、Core2Duoのリテールクーラーは問題ありです。テンションがかなり強力で、バックプレート無しで取り付けるのでマザーボード基板が変形します。マザーボードに取り付けてあるヒートシンクとFETらしき部品が浮いてしまうくらい変形するのであまりよろしくないでしょう。AINEXとかでバックプレート式に変更するキットがあるのでそういうのに変更した方が良いです。私はSilverStoneのNITROGON NT06-Liteでファンレス化しました。
大きなヒートシンクがそうです。こんな感じで取り付けられて、手前に電源の14cm FANが来てCPUクーラーのファンレス化(電源で代用)ができます。ただこのキットで問題となるのがバックプレートで、マザーボード基板裏の部品の足が邪魔となります。私の場合、コンデンサとコイルの足ですがニッパーで短く切ってしまいました。両部品とも大電流が流れるので、耐電流容量が問題となりそうですが、基本的にスルーホール内部にも半田が充填されているはずですのでニッパーで切れる程度短くしても大丈夫だと思います。
RAIDを組んだHDDはメンテナンス性向上のため、リムーバブルラック(またはエンクロージャと呼ばれるもの)を利用しました。物はICAS EnterprisesのISTE345B(ブラック), ISTE345W(ホワイト)です。写真では箱物RAIDのようにしっかりしたつくりのようで、5インチベイ3段で3.5インチ4台を格納できるのでこれを選びました。実際に手にしてみると、今ひとつの出来ですかね。日本製だとしたら普通の製品よりも少しばかり悪い感じで中くらいの評価を下しましょうか。しかしアジア製品としては良い出来です。値段が15K位の物ですので妥当なところだと思います。材質はフロントやリアを除いてほとんどがアルミで出来ていますし、外観は格好が良いですし、ラックの取り外しも格好が良いです。問題点は、クーリングFANがうるさいこと、HDDの防音・防振対策が全くされていないことです。クーリングFANに関しては、低回転静音タイプのainexのCF-80SSやSANYOのF8-S/15に変更しました。気をつけなくてはならないのは、使用されているFANは8cmの20mm厚です。一般的には8cm FANとなると25mm厚になります。私は薄型と言われている15mm厚のFANを利用し5mm分は適当にビニルチューブを入れて固定しました。配線については、元からあるコネクタを半田で外し新しいFANのコードを直接半田付けしました。これで、音は12cm FANの静けさにはかなわないですが、ケース内に入ってしまうことHDDの動作音を考えると十分に静かになりました。HDDの防音・防振対策に付いては、あまり効果的な方法が見当たらないのですが、やれるだけのこととして、ainexのゴム製の1mm厚の防振ワッシャMA-024をサンドイッチ状に挟んでHDDとケースを固定しました。効果としては、無いよりはマシになったという感じですが納得行くほどでもありません。今回、静音も目指しましたが、騒音のほとんどがHDDの回転振動音です。それでもかなり静かな方だとは思います。
■1台目
CASE: Dirac DRGR-R12S/G(ガンメタ)
M/B: ASUS P5E WS Professional
CPU: Intel Core2Duo E6850 3.0GHz
MEM: センチュリ DDR2-800 4GB
HDD: 3ware 9650SE-4LPML + Seagate ST3320620NS 320GB x 4
VGA: GV-RX26T256H [RADEON HD2600XT/256MB/PCI-Ex]
CPU Cooler: SilverStone NITROGON NT06-Lite
FAN: ケースに付属のもの(比較のために静音化は実施しませんでした)
Q-FAN 2 controllerを使用すると結構静かになりました
PWR: EVER GREEN(HuntKey) 550W HK550-14GP
このマシンは、Vista 64bitでプリンタやファイルサーバ、VirtualPCで事務系作業を行う目的で使用します。メモリを大容量、CPUの高速なものを選びました。とりあえず、Vista Enterprise 64bitを導入してみました。感想は可もなく不可もなくって感じですかね。性能はかなり高いのでしょうけどVistaが重いのか結局はHDD辺りのI/Oの遅さがネックなのかはわかりませんがPentium4 2.6GHzマシンとあまり変わりあるようには思えませんでした。恐らく3Dのゲームとかやってみると性能差がわかるのだとは思います。ともかく私の感覚はあてになりませんので、客観的な数値を。まずは、Vista64bitでのエクスペリエンス(評価)は次の通りです。
基本スコアが5.5で、VGAがネックになっているようです。RADEONでは2800系を使わないと5.9は出ないですかね。またFANレスなので2600系でも若干クロックを抑えている結果とも思います。それとC2Dの最高クロックでも5.7ですか。しかしO.C.ができるので5.9は行きそうです。次に3DMark06の結果です。
3DMark Score 4803 3DMarks
SM 2.0 Score 1652 Marks
SM 3.0 Score 2011 Marks
CPU Score 2658 Marks
私にはこの値は良くわからないのですがわかる方は参考にどうぞ。何も弄っていない状態ですので平均的か平均よりも少し悪いようです。次にHWMonitorでの温度計測の結果を示します。
CPU: 35-50℃
GPU: 45-55℃
SYS: 35-40℃
HDD: 38℃
室温は23℃程度、アイドル状態から3DMarkを走らせた状態書いています。あくまでおよそです。夏場は、余裕で室温が+10℃にはなるのでどうなるかわかりませんが70℃は超えそうにはないので大丈夫でしょう。エアーフローもそれなりに効果的であると思います。
■2台目
CASE: Dirac DRGR-R12S/S(シルバー)
M/B: ASUS P5E WS Professional
CPU: Intel Core2Duo E6750 2.6GHz
MEM: センチュリ DDR2-800 4GB
HDD: 3ware 9650SE-4LPML + Seagate ST3320620NS 320GB x 4
VGA: S72GSDLP128X [GeForce 7200 GS]
CPU Cooler: SilverStone NITROGON NT06-Lite
FAN: KAZE-JYUNI SY1225SL12SL(500rpm)前面・側面 / SY1225SL12L(800rpm)上面
PWR: EVER GREEN(HuntKey) 500W HK500-14GP
このマシンは、64bit版のFedora Core(LINUX)を導入して、DNS、メール、Web、ファイル、Windowsドメインのサーバになります。よって処理速度よりもメモリ容量や安定性が重要となります。また、基本的にはサーバ動作となりあまりGUI操作はしませんので、VGAは安物を選びました。とりあえず動作確認ためVista 64bitを入れてみました。動作の感想は1台目とあまり変わりません。3.0GHzだか2.6GHzだかは事務系で使う分にはあまり性能差を感じないでしょうね。CPUのコストパフォーマンスではこちらの方が良いと思います。それでは、Vista64bitでのエクスペリエンス(評価)は次の通りです。
基本スコアが3.0で、安物VGAですのでVGAがネックになっています。しかし、安物といってもVistaのAeroを使うには十分なようです。LINUXのXを使う分にも十分でしょう。このPCで3Dのゲームをやることはまず無いので十分です。プロセッサについても3.0GHzと比べて0.2しか違いません。次に3DMark06の結果です。
3DMark Score 432 3DMarks
SM 2.0 Score 157 Marks
SM 3.0 Score 140 Marks
CPU Score 2363 Marks
3DMarkというだけあって散々な結果です。でも、Pen4マシンを組んだ頃にはRADEON9600LEとか使っていて、それと比べたらとてつもなく良い結果なのですよね。技術の進歩とは凄いものです。次にHWMonitorでの温度計測の結果を示します。
CPU: 32-40℃
GPU: 65-76℃
SYS: 35-40℃
HDD: 38℃
室温は23℃程度、アイドル状態から3DMarkを走らせた状態書いています。あくまでおよそです。VGAが安物FANレスを使用していて、ヒートシンクが小さくエアーフローをうまく利用できていないらしく少し温度が高いです。夏場は、余裕で室温が+10℃にはなるのでちょっとまずいかもしれません。それでも80℃台なら大丈夫と思いますが、安物なので壊れたらそれはそれでいいかという感じです。しかしサーバなのでそれが中断される方が問題ですか。他のエアーフローはそれなりに効果的であると思います。
■3台目
CASE: Dirac DRGR-R12S/G(ガンメタ)
M/B: ASUS P5E WS Professional
CPU: Intel Core2Duo E6750 2.6GHz
MEM: センチュリ DDR2-800 2GB
HDD: 3ware 9650SE-4LPML + Seagate ST3320620AS 320GB x 4
VGA: GV-NX86T256H [GeForce 8600 GT]
CPU Cooler: SilverStone NITROGON NT06-Lite
FAN: KAZE-JYUNI SY1225SL12SL(500rpm)前面・側面 / SY1225SL12L(800rpm)上面
PWR: EVER GREEN(HuntKey) 500W HK500-14GP
このマシンは自室で使います。事務系から開発まで、そして場合にはゲームまでも使います。CanopusのTVキャプチャも使用したいので、基本的にはXPの32bitで使うつもりです。32bit系OSですのでメモリは2GBとしました。とりあえず動作確認ためVista 64bitを入れてみました。それでは、Vista64bitでのエクスペリエンス(評価)は次の通りです。
基本スコアが5.5で、CPUとVGAがバランスしているようです。こちらは3D VGAの有名どころでGeForceです。同じクラスのRADEONとスコアは同じでした。次に3DMark06の結果です。
3DMark Score 4734 3DMarks
SM 2.0 Score 1949 Marks
SM 3.0 Score 1709 Marks
CPU Score 2365 Marks
面白いことにRADEONとはSM2とSM3でスコアが逆転しています。次にHWMonitorでの温度計測の結果を示します。
CPU: 38-57℃
GPU: 46-64℃
SYS: 32℃
HDD: 33℃
室温は23℃程度、アイドル状態から3DMarkを走らせた状態書いています。あくまでおよそです。若干CPU温度が高い気がしますが、誤差のようです。または製造時のばらつきかもしれませんけど。エアーフローはそれなりに効果的であると思います。
■4台目
CASE: Dirac DRGR-R12S/B(ブラック)
M/B: ASUS M2N32 WS Professional
CPU: Athron64 X2 5000+ 2.6GHz
MEM: センチュリ DDR2-800 2GB
HDD1: 3ware 9650SE-4LPML + Seagate ST3320620AS 320GB x 4
HDD2: オンボード(nForce5) RAID0 + WD Raptor WD360ADFD 36GB x 2
VGA: GV-NX86T256H [GeForce 8600 GT]
CPU Cooler: SilverStone NITROGON NT06-Lite
FAN: KAZE-JYUNI SY1225SL12SL(500rpm)前面・側面 / SY1225SL12L(800rpm)上面
PWR: EVER GREEN(HuntKey) 500W HK500-14GP
このマシンは開発とデバッグが主で、1台目の使用が不都合なときはこちらで事務系も使うつもりです。VirtualPCを使用するので簡単に移行が出来ます。またこのマシンがAMDとなっていますが、開発品がAMD系で不具合があったときの検証用にも役立てるつもりです。基本的にAMD系はコストパフォーマンスが良いですが、安定性とかハードウェア類の相性で不安なところがあります。やはりというか、3wareとnForce5との相性が問題のようです。32bit系OSでは問題ないのですが、64bit系ではOSが立ち上がりません。そのためにWD Raptorを使って64bit系OSの立ち上げます。あくまでこれは開発の検証用に使って普段は3wareの方で32bit OSで使用することにします。また、CPUが遅いからなのかキャッシュが少ないからなのか、全体的にもっさりした感じです。C2D 2.6GHzと比べてももっさりしています。特にPOSTとかBIOSが目立ちます。もっさりという表現が良くわからないかもしれませんが、でもそれが最適です。なんとなく遅いというか、引っかかるというか難しいです。とりあえず動作確認ためVista 64bitを入れてみました。それでは、Vista64bitでのエクスペリエンス(評価)は次の通りです。
基本スコアが5.1で、CPUがネックになっています。やはりという感じですかね。更に3台目PCと同じVGAのGeForce8600GTを使っていますが0.1スコアが低いです。チップセットがnVidiaなのでVGAもそろえると相性が良いかなと思ったのですけれども。まあ、多分、CPUが足を引っ張っているのでしょう。更にVista 32bitでも評価してみたのですが、こちらではCPUの評価が0.1スコア上がりました。32bit系OSの方がパフォーマンスが良いのでしょうか。単純に考えて64bitの方が処理は重いはずですけどね。ただこれをハードでやるから同じパフォーマンスにはなるはずなのですが…。次に3DMark06の結果です。
3DMark Score 3678 3DMarks
SM 2.0 Score 1542 Marks
SM 3.0 Score 1292 Marks
CPU Score 1879 Marks
やはりCPUが遅いからなのですかね。これではGeForce8600GTがもったいないでしょうか。次にHWMonitorでの温度計測の結果を示します。
CPU: 33-61℃
GPU: 47-59℃
SYS: 42-52℃
HDD: 38-43℃
室温は23℃程度、アイドル状態から3DMarkを走らせた状態書いています。あくまでおよそです。このマザーボードのCPUの位置と電源の位置では、ヒートシンクが電源FANの3/4程度しかかかりません。1/4は自然空冷な状態になっているのですが、アイドル時に温度を見る限りでは大丈夫そうです。高負荷時に、冷却が悪いというより発熱が大きい印象を受けます。発熱(消費電力)についてもC2Dの方が良さそうな印象を受けました。また、SYS温度が高いのはSouth Bridgeでヒートシンクが無くヒートパイプだけで排熱しているからだと思います。North Bridgeはこれよりも10℃程度低いです。全体的にはエアーフローはそれなりに効果的であると思います。
このマシンは3wareのRAID5とWD RaptorによるオンボードRAID0があるのでベンチマークを取ってみました。
nForce5 RAID0 (WD Raptor 36GB x 2)
--------------------------------------------------
CrystalDiskMark 1.0 (C) 2007 hiyohiyoCrystal Dew World : http://crystalmark.info/{{'<br>'}}--------------------------------------------------
Sequential Read : 158.515 MB/s{{'<br>'}} Sequential Write : 157.313 MB/s{{'<br>'}}Random Read 512KB : 54.711 MB/s
Random Write 512KB : 118.189 MB/sRandom Read 4KB : 23.917 MB/s{{'<br>'}} Random Write 4KB : 3.967 MB/s{{'<br>'}}
Test Size : 100 MB{{'<br>'}} Date : 2007/12/30 21:38:13
流石にWD Raptor、10000rpm, 4ms台の平均シークタイムは伊達じゃないです。RAID0の効果もかなり出ているのではないでしょうか。
3ware RAID5 (Seagate 320GB x 4)
--------------------------------------------------
CrystalDiskMark 1.0 (C) 2007 hiyohiyoCrystal Dew World : http://crystalmark.info/{{'<br>'}}--------------------------------------------------
Sequential Read : 171.644 MB/s{{'<br>'}} Sequential Write : 133.577 MB/s{{'<br>'}}Random Read 512KB : 53.105 MB/s
Random Write 512KB : 0.623 MB/sRandom Read 4KB : 1.700 MB/s{{'<br>'}} Random Write 4KB : 0.357 MB/s{{'<br>'}}
Test Size : 100 MB{{'<br>'}} Date : 2007/12/30 21:52:37{{'<br>'}}
シーケンシャルアクセスがそれなりに速いですが、ランダムアクセスは特に書き込み動作はひどいものがあります。ことごとくキャッシュから外れるからなのでしょうか。キャッシュをオフにしてやってみました。
3ware RAID5 Write cache off (Seagate 320GB x 4)
--------------------------------------------------
CrystalDiskMark 1.0 (C) 2007 hiyohiyoCrystal Dew World : http://crystalmark.info/{{'<br>'}}--------------------------------------------------
Sequential Read : 170.583 MB/s{{'<br>'}} Sequential Write : 6.308 MB/s{{'<br>'}}Random Read 512KB : 50.688 MB/s
Random Write 512KB : 0.663 MB/sRandom Read 4KB : 1.617 MB/s{{'<br>'}} Random Write 4KB : 0.106 MB/s{{'<br>'}}
Test Size : 100 MB{{'<br>'}} Date : 2007/12/30 22:04:05{{'<br>'}}
やはりランダムアクセスであまり差が無いところを見ると、キャッシュがことごとく外れているのだと思います。4KBが非常に悪いのは、64KBのストライプでRAID5を構成しているのでそれがオーバヘッドになっているからではないでしょうか。ちなみに3wareのRAIDにはパフォーマンスモードというのがあります。不慮の電源事故があるとデータが壊れるかもしれないよというモードです。
3ware RAID5 Performance mode (Seagate 320GB x 4)
--------------------------------------------------
CrystalDiskMark 1.0 (C) 2007 hiyohiyoCrystal Dew World : http://crystalmark.info/{{'<br>'}}--------------------------------------------------
Sequential Read : 189.460 MB/s{{'<br>'}} Sequential Write : 184.284 MB/s{{'<br>'}}Random Read 512KB : 52.454 MB/s
Random Write 512KB : 25.182 MB/sRandom Read 4KB : 1.738 MB/s{{'<br>'}} Random Write 4KB : 0.958 MB/s{{'<br>'}}
Test Size : 100 MB{{'<br>'}} Date : 2007/12/31 15:01:40{{'<br>'}}
おお、これはなかなか凄いものがありますね。シーケンシャルではかなり速いものがあります。普通のOSのブートやアプリではそこそこキャッシュがヒットするのでランダムアクセスでもずっとパフォーマンスが良いのだと思います。実際に体感では結構速く感じます。WD Raptorと遜色ないか若干速いのではと感じることもあります。
そんなわけで、3台目PCの構成で35万円くらいで欲しい方いますか。私だったらここまで加工してあるのなら欲しかったです。時間の方がもったいないので。部品の調査とそろえるのにかなり時間がかかりました。組み立てもFAN全部取り替えや、エンクロージャ内のFAN取替えもあるので結構大変です。CPUクーラーの組み立ても結構面倒ですか。
■騒音について
比較的静かな部屋で動作させてみました。HDDの回転振動音が大きいかと思いましたがブーンという音は聞こえるもののあまり大きくありません。HDDリムーバブルラック(エンクロージャ)の静音化した8cm FANといい勝負です。しかもHDDの回転振動するものは1台だけでしたので、SeagateのHDDは1割くらいの割合で振動の大きいHDDがあるようです。他のFAN音は耳を澄ませば聞こえなくも無いですが、ほとんどが8cm FANとHDD音でかき消されています。となると8cm FANとHDDの騒音はほぼ同じとして考えて、8cm FANの騒音レベルは20dBとあります。これが2倍として考えて23dB、多めに見積もって25dB位の騒音と考えてよいのではないでしょうか。負荷を上げて、温度が上昇し電源のFANの回転数が上がり、HDDのシーク音もありますので最大で35dB位ですかね。それから気になったのが1台だけ電源のコイル鳴きと呼ばれるキーンという高い音が聞こえます。テレビのフライバックトランスのキーン音に似ています。ブラウン管テレビのキーン音が気にならない人にはあまり聞こえないかもしれません。この音の感度は結構個人差があるようです。もっと高い電源を買えばコイル鳴きの電源は無いのかもしれませんが、果たして値段で解決するものなのかちょっとわからないのでなんとも言えません。このEVER GREENの電源の4台のうち1台が気になるだけですので。